番組や劇場公演などの音声を収音する仕事です。
スタジオやロケ、劇場などその環境にあった最適なマイクを選定し、よりクリアな音を収音、MIXします。
スケジュール、台本を制作からもらい機材の確認、選定をします。
制作からのオーダーだけでなくこちらから収録をスムーズに行えるように提案することもあります。
機材を準備しマイクチェック、カメラへの入力を確認し出発します。
移動中や現場でディレクターと最終打ち合わせ、現場下見をします。
演者さんが到着し、準備が出来次第ピンマイクを付け収録開始します。
ピンマイクがついていない人はガンマイクを使って収音しないといけません。
マイクが近ければ音はしっかり拾えますが、カメラの邪魔をせず映像に影が出ないよう照明の位置も確認し、ベストなポジションで収音できるよう立ち位置を探ります。
撮影終了後、マイクを回収しインサート撮影が始まります。
お肉を焼く音など、音があった方が効果的な場面では音声も収録します。
特にない場合は照明やモニターを制作に見せたりなどスムーズに撮影が進むよう手伝います。
収録素材をまとめた表をディレクターに渡します。
(編集しやすくする為にピンマイクやガンマイクを分けて収録しています)
帰社後機材を撤収します。
マイクは湿気に弱い機材です。雨などで機材が濡れた場合、デシケーターという機械に入れ乾燥させ保管します。
同じ番組でも同じ出来事は起こらないので、ロケで音声収録をする際は臨機応変な対応が必要です。
大規模な番組でない限り音声は一人で行動することが多く、その分責任も大きくのしかかりますが、無事に終えることができれば達成感ややりがいを感じられます。
カメラと違って見えないものを録る仕事なので、ピンマイクの付ける位置、ガンマイクの向きや距離、現場の環境などで録れる音は変わります。そんななかで工夫を凝らしてきれいに音が収録できるとうれしく感じます。
大変な部分はもちろんありますが、YBTに入らなければ絶対にできないような体験ができる点はこの仕事の魅力です。社内にカメラ、VE、音声、音響、照明や編集、ポスプロなど様々な分野の部署があるため、各部署と連携しながらお互いの技術を向上させ合えることも良いところです。